夏の海釣りの暑さ対策

更新日: 2017年9月6日

夏の時期・真夏日に釣りをするときの注意点や暑さ対策についてまとめてあります。

夏の釣り場はどれだけ暑いのか?

真夏の日中はとにかく暑い。

照りつける日差し、地面から伝わる熱気。

何気なく防波堤に手を付けると、とても熱い。

一体どれだけ熱いのか?ということで実際に防波堤の温度を計測。


41.8℃。この日の最高気温34℃。薄曇り。微風。


52.5℃。この日の最高気温34℃。晴天。風無し。

※計測に使ったのは料理に使うデジタル温度計です。

防波堤はコンクリートで出来ています。

コンクリートは熱をため込みやすいことは、夏の都市部で起こっているヒートアイランド現象の原因の一つとして知られています。

つまり夏の防波堤は、まるで巨大なヒーターのようなもの。

最高気温が30度後半・曇りなし・無風の条件だと、防波堤は過酷な環境となります。

※ヒートアイランド現象について詳しく知りたい方はこちら → NHK そなえる 防災|コラム|ヒートアイランドはどうして起こる?

暑さによる問題点・注意点

釣りの最中に熱中症になる

夏場、気温が高い時期に起こりやすいことでよく知られている症状。

初期症状は、めまい、立ちくらみ、顔のほてり、頭痛など。

釣りに集中していると熱中症の初期症状を起こしてることが珍しくなく、それを我慢して釣りを続けていると症状が悪化します。

意識がはっきりしない、意識が無くなる、嘔吐、けいれんを起こす、といった状態にまで悪化すると、自力ではどうにもならなくなります。

そうなる前に、こまめに水分をとったり、風通しのよい日陰で休憩したりして、体を冷やす必要があります。

釣った魚を食べて食中毒になる

小型で安価な(保冷性能が低い)クーラーボックスだと、氷が数時間で溶けきってしまいます。こうなると、家に帰るまで釣った魚を保冷することができません。

夏場、釣った魚を持って帰って食べる場合、常温で保存するのは食中毒につながり、危険です。

詳しくはこちら → 腸炎ビブリオ食中毒に注意しましょう! | 徳島県

生きエサがすぐに死んでしまう

アオイソメなどの虫エサを外に置いておくと、高温のため、すぐに死んでダメになってしまいます。

虫エサの場合、夏場は必ずクーラーボックスに入れておきます。虫エサの入った容器ごとクーラーボックスに入れておきます。そこから少しだけエサ箱に移して使い、エサ箱に移した分が無くなったらまたクーラーボックスの中から少しだけ取り出す…といった感じで小出しにして使うようにするといいです。

また、エサ箱の中には保冷機能を持ったものがあります。


写真は「メイホウ ベイトクーラー 204」。断熱材が使われているエサ箱。また小さな保冷剤を入れておくスペースがあり、内部の温度を冷たく保つ工夫がされている。

また、泳がせ釣り(呑ませ釣り)に使う魚を生かしておく場合。

水汲みバケツやバッカンなどで汲んでおいた海水は、水温がどんどん高くなっていき、その中に入っている魚は高水温に耐え切れず死んでしまいます。


汲みたての海水を計測。この日は29.4℃。晴天。


しばらくしてから計測すると38.9℃まで上昇。晴れた日だと防波堤からの熱も加わって、水汲みバケツの海水はどんどん温まっていきます。

夏場、魚を生かす場合はスカリを使うのが賢明です。

なお、釣った魚を食べる場合、ぬるま湯まで温度が上がった海水に入れっぱなしにしておくのは絶対にやめましょう。腸炎ビブリオによる食中毒の原因になります。

釣り場での暑さ対策の例

帽子をかぶる

つばの広い帽子は、熱中症予防の効果があります。頭部への直射日光を防ぎ、頭部の温度上昇を軽減してくれるからです。

アウトドア用のハットが最適。

濡らしたタオルを首に巻く

首には頸動脈(けいどうみゃく)と呼ばれる太い血管があり、血液を脳に送るための通り道となっています。その部分を冷やすことで、熱中症を防ぐ効果が期待できます。

タオルは水で濡らすと気化熱で冷たく感じるものが最適。「クールタオル」「冷却タオル」「冷感タオル」といった名称で売られています。

大きめのクーラーボックス

アウトドア用の安くて容量の小さいクーラーボックスだと、真夏の直射日光の当たる場所に置いた場合、数時間で氷(保冷材)が溶けきってしまいます。

なので、夏場の時期は、沢山の氷と飲み物を入れることができる容量が大きめのクーラーボックスを選ぶといいでしょう。

冷たい飲み物を持っていく

炎天下の中での釣りは、とにかく汗をかくので、飲み物は多めに。それもシッカリ冷えた飲み物が必須です。

釣り場のすぐ近くに自販機やコンビニ・売店があれば、水分補給したい時そこで冷たい飲み物を買うことができます。しかし、自販機などがない場合は飲み物を持参する必要があります。

クーラーボックスに容量がある場合、そこにペットボトル飲料を入れておけばいいでしょう。

ペットボトル飲料は冷凍可能なものがおすすめ。水分補給とクーラーボックスの保冷を兼ねることができるからです。

もし、クーラーボックスの容量に余裕がない場合、あるいはクーラーボックスを釣り場にもっていかない場合は、水筒を用意しましょう。

水筒に入れた飲み物がすぐに温くなってしまっては困るので、当然、保冷機能(真空断熱構造・魔法瓶構造)のある水筒を選びましょう。※保冷機能を持った水筒はステンレス製が主流。

氷を入れたほうが冷たさが長持ちするので、氷を入れる分を考えると水筒の容量は大きめがいいです。

一人用であれば、釣行時間が短い場合は1リットル前後。朝から晩まで釣りをするのであれば、最低2リットル以上あった方がいいと思います。

家族、複数人での釣行であれば、水筒より大容量のウォータージャグのほうがいいかもしれません。

ウォータージャグの場合、屋外用・キャンプ用の保冷機能があるものを選びましょう。保冷機能が無いものだと、当然、飲み物がすぐ温くなってしまいます。

また、日中の防波堤は高温になるので、ウォータージャグの底が直接つかない形状のもの、足つきのほうがいいでしょう。

こまめに日陰で休憩する

夏場、炎天下の日中は、こまめに日陰で休憩を取るようにしましょう。

屋根のある建物。公園であれば、「あずまや(東屋)」「ガゼボ」と呼ばれる屋根付きベンチ。

クーラーボックスを日陰に置くようにすれば、中の氷も長持ちします。

なお木陰で休む場合、虫刺されに注意してください。カ、ブヨ、ハチ(スズメバチ・アシナガバチ)、ドクガの幼虫など。

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