ルアーの動かし方

[更新日: 2016年3月30日]

ルアーアクションのテクニックは様々とありますが、その中で代表的なものと思われる方法をあげておきます。

基本的なテクニック

リトリーブ

リールを巻くことをリトリーブ、もしくはタダ巻きといいます。そして一定の早さで巻く動作をステディリトリーブ、ストレートリトリーブといいます。大抵のルアーはリトリーブするだけで動いてくれます。

またリールを巻く早さ、つまりリトリーブスピードの違いによって呼び方があります。

・デッドスローリトリーブ(超低速巻き)
・スローリトリーブ(低速巻き)
・ミディアムリトリーブ(中速巻き)
・ファストリトリーブ(高速巻き)

正確に一定の速度で巻くよりリトリーブ速度に変化をつけたほうが魚の反応がよい傾向にあります。最初は遅く巻いて途中から少し早く巻いてみる、といった変化のつけかたです。単調な動きよりも、何らかの変化があったほうが魚の捕食スイッチが入りやすいです。

ストップ&ゴー

リトリーブ中にルアーの動きを一瞬止めることです。ポーズを入れる、とも呼ばれることがあります。ステディリトリーブから一瞬リトリーブを止めることによって、ルアーの動きが止まる、またはイレギュラーな動きが発生します。ルアーを追ってきた魚にリアクションバイトを誘うことができる、ひとつの食わせのテクニックです。

トゥイッチ

ロッドの先をチョンチョンと小刻みに動かしてルアーに動きを加えてやるテクニックです。トゥイッチを行うことでルアーに変則的な動きが生まれ、ルアーを追ってきた魚が反射的に食いついてきます。

トゥイッチの方法ですが、ロッドを先を少しだけ動かしてルアーを引っ張り、ロッドの先を最初の位置に戻します。するとロッドでルアーを引っ張った分の糸フケが出てきますので、それをリールで巻き取ります。糸フケを巻き取りながらロッドをチョンチョンと動かし続けることで、連続でトゥイッチができます(トゥイッチング)。またロッドを動かす早さや大きさに強弱をつけることで、ルアーがより変則的な動きとなります。

ロッドの先を動かす方向ですが、これといって決まりはありません。要はルアーをチョンチョンと引っ張ることができればよいので、上下左右やりやすい動作で試してみるとよいでしょう。

ジャーク

ロッドを大きく素早く動かすことで、ルアーに激しい動きを加えるテクニックです。ジャークのやり方ですが、まずロッドを勢いよくしゃくり、あおった後はロッドを最初の位置に戻しながら糸フケをリールで巻き取ります。これが基本動作です。これを連続して行うのがジャーキング、またはジギングとよばれる動作となります。

ジャークでは、ロッドのあおる大きさや早さ、またリールの巻く早さに強弱をつけることで、ルアーにより変則的で見切られにくい動きが演出できるようになります。

ジャーク
ロッドをしゃくる動作のこと。
ロングジャーク
ロッドを大きくしゃくる動作のこと。
ショートジャーク
ロッドを小さくしゃくる動作のこと。
ピッチ
リールのハンドルを回転させること。
ワンピッチワンジャーク
1回のジャークでリールのハンドルを1回転させる動作のこと。ジギングの基本動作です。ハンドルの回し方ですが、例えばロッドを上にしゃくったらリールのハンドルも上方向にもっていき、ロッドを下に戻すときにはリールのハンドルも下方向にもっていく、といった形で行います。
ハイピッチジャーク
1回のジャークでリールのハンドルが2回転以上。ハイピッチショートジャークは、ロッドを小さくしゃくりながらリールのハンドルを約2回転させる動作のことをいいます。
スローピッチジャーク
1回のジャークでリールのハンドルを半回転(1/2回転)以下。
ジャカ巻き
1回のジャークでリールのハンドルを1回転させる動作ですが、ハンドルの回し方がワンピッチワンジャークとは異なります。ジャカ巻きでは、ロッドを上にしゃくったらリールのハンドルは下方向にもっていき、ロッドを下に戻すときにはリールのハンドルは上方向にもっていく動作になります。イメージとしては自転車のペダルをこぐような感じです。スピニングタックル向けのジャーキングです。

ジャークする際の注意点として、ルアーが水面下の足下近くに位置しているところでロッドを上方向へ強くしゃくらないことです。これをやると、ルアーが水面から飛び出し自分の方向に向かって勢いよく飛んでくるので、とても危ないからです。

リフト&フォール

魚は本能的に上から落ちてくるものに強い興味を示します。そこで、ルアーを上下に動かしながら泳がせるリフト&フォール、またはポンプリトリーブと呼ばれるテクニックが役に立ちます。底から中層を探るときに有効です。使えるルアーは、バイブレーション、メタルジグ、スピンテールジグ、ジグヘッド、テキサスリグなどです。

動作を分割するとリフトとフォールの2つとなります。リフトでは、ロッドを水平から垂直近くまで立ててルアーを浮かせます。このときリールは巻きません。次にフォールですが、フォールには2種類あり、ラインを送りこんで浮かせたルアーをそのまま真下近くに落とすフォールと、ラインテンションを保ったままルアーが手前側に泳ぎながら沈めるカーブフォールがあります

リフト&フォールでは、フォール中にアタリが出る傾向にあるので、フォールの時はアタリをとることに集中しましょう。

ボトムバンピング

その名の通り、ルアーを底で跳ねるように泳がせるテクニックです。カサゴやアイナメなどの根魚狙いのときに有効な釣り方といえます。

やり方としては以下の動作を繰り返します。

  1. ルアーを底まで沈めたら、ロッドを上に1~2回ほどあおって、ルアーを底から数十センチほど跳ね上げてやります。
  2. ロッドをあおってできた糸フケをリールを巻いてとります。

ボトムバンピングのコツとしては、ロッドをあおる速度や角度に変化をつけることです。一定の間隔で行わずに、ルアーが跳ねる高さや移動距離に変化をつけることでヒット率があがります。

テクトロ

ルアーを足下で泳がせるテクニックです。テクトロは水深のある堤防や岸壁などの釣り場で有効な釣り方です。こういった場所は魚は足下や際ギリギリにいることが多いため、テクトロで簡単に探ることができます。

テクトロのやり方ですが、まず足下にルアーを落とし、それから岸際にそって歩き、ルアーを引っ張って泳がせます。この時のラインの長さですが、水面の高さや狙うレンジにもよりますが10mぐらいを目安にして都度長さを調節してみてください。

八の字引き

テクトロと同じく足元を攻める釣り方のひとつです。ロッドの穂先を水面につけて、八の字を描くように動かしてルアーを泳がせます。

水流を利用したテクニック

河川や渓流はもちろんですが、海でも水(潮)の流れがあります。流れに対してどの方向へキャストするかで、ルアーの動きが変わります。

アップストリーム
上流へ向けてキャストすること。ルアーは後ろから流れを受ける形になるので、水の流れ以上の早さでリトリーブしないとほとんど動かず流される状態となります。
アップクロス
斜め上流にキャストすること。アップストリームとクロスストリームの中間の方向といえます。
クロスストリーム
対岸に向けてキャストすること。ルアーは流されながら足下まで泳ぐので、自然にUの字を描くように泳ぎます。このUの字の真ん中あたりでルアーの向きが急に変わる(U字ターンといいます)のですが、この動きでルアーを追っていた魚が反射的に食いついてきます。これを利用したのがU字メソッドと呼ばれる釣り方です。
ダウンクロス
斜め下流にキャストすること。クロスストリームとダウンストリームの中間の方向といえます。
ダウンストリーム
下流へ向けてキャストすること。ルアーは前から流れを受ける形になるので、ゆっくりリトリーブしても良く泳ぎます。

レンジをコントロールする方法

魚を釣るためには、ルアーを泳がせる位置を魚の泳層(レンジ)に合わせることが必要不可欠です。

カウントダウン

魚が深いレンジにいる場合に、シンキングルアーを数を数えながら目的のレンジまで沈めてやるテクニックです。例えば、約2秒で1mほど沈むルアーがあるとして、これを水面下3mのレンジで動かしたい場合、着水後6秒数えてからリトリーブを始める、といったやり方です。この方法を使えば、シンキングルアーひとつで幅広いレンジを狙うことができます。ただ、シンキングミノーの場合は、狙えるレンジが2~3mぐらいまでが限界で、それ以上沈めても浮き上がってしまいます。なので深場を探る釣りでは、ロングビルミノーかバイブレーションなどを使った方がよいでしょう。

リトリーブスピード

ルアーはリトリーブスピードによって、泳ぐレンジをある程度コントロールすることができます。

まず、大抵のミノープラグにはリップがついていますが、リップに受ける水の抵抗を変えることで浅く泳がせたり深く泳がせたりすることができます。では、リップに受ける水の抵抗をどう変えるのかというと、答えはリトリーブスピードを早めたり弱めたりすることで変えることができます。リトリーブスピードを早くするとルアーが深く潜り、逆に遅くするとルアーがあまり潜らない、というわけです。

では続いてリップがついていないルアー、シンキングペンシルだとかバイブレーションやジグなどの場合はどうなるのかといいますと、ルアーのボディの形状と沈下速度の2つがポイントになります。

1つめのルアーのボディの形状ですが、これは水の抵抗を受けやすいボディであれば浮き上がりにくく、逆に水の抵抗を受けにくいボディであれば浮き上がりやすくなります。ひとつ例を挙げると、シンキングペンシルが水の抵抗を受けにくいボディの代表格で、ある程度の早さでリトリーブするとすぐに浮き上がってしまいます。なので、水の抵抗を受けにくいボディの場合は、リトリーブスピードに注意しないと泳がせたいレンジより上に外れてしまうので注意しましょう。

2つめのルアーの沈下速度ですが、これは単純な話でリトリーブスピードよりルアーの沈下速度が勝れば、底までどんどんルアーが沈んでいってしまいます。沈下速度があるバイブレーションやメタルジグを使ってスローリトリーブすれば、当然底を擦るわけです。リトリーブを早くすれば、底から浮いて泳ぐようになります。

ロッドの角度

リトリーブスピードが同じでも、ロッドの先を上向きにした場合と下向きにした場合では、ルアーのレンジが異なります。ロッドを上向き、つまり水面からロッドの先までの距離があればあるほどルアーのレンジが浅くなります。これを利用すると、シンキングルアーを表層に泳がせることができるようになります。逆にロッドを下向きにすればルアーのレンジがその分深くなり、これを利用すると軽量のルアーを足下まで浮き上がらせず泳がせることができるようになります。

ラインの太さと比重

ラインの太さと比重によってルアーのレンジが変わります。

まず太さについてですが、ルアーをキャストしてリトリーブしている間、ラインは水の抵抗を下方向から受ける形になっています。そのため、ラインの太さ(つまり直径)があればあるほど、その分ラインが水の抵抗を受ける力が強く働き、結果としてルアーが浮き上がりやすくなります。逆に細くすれば、ラインが水の抵抗を受ける力が弱まり、ルアーが浮き上がりにくくなります。

続いてラインの比重ですが、海水より比重が重ければ当然沈みますので、ルアーの浮き上がりが抑えられます。逆に海水より比重が軽ければ浮くわけですので、ルアーが浮き上がりやすくなります。

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