快適な釣りの条件とは
快適に釣りをしたいと考えたとき、どんな条件があるといいでしょうか。
- 釣り場が混雑していない
- 天気がいい
- 海が荒れてない
- 過ごしやすい気温
- トイレがある
- 釣り場にいる人のマナーが良い
- 釣具の使い勝手がいい
人によってそれぞれあると思います。
ただ、ひとつ言えることは、大半の方にとって「釣り場にいる人」が快適に釣りができるかどうかを大きく左右する要因ではないでしょうか。
釣り場選びの際にまずチェックしたいポイント
釣り場を選ぶ際、大抵は釣果情報を見ると思います。
ただ、快適に釣りをしたい場合、釣果以外のこともチェックする必要があります。
以下に、釣り場選びの際にチェックしたいポイントについて、3つに分けて説明します。
1. 釣り場が混雑する条件はいくつあるか
釣り場が混雑する条件は以下の通り。
- 土日、祝日
- 連休中
- 天気がいい日
- 大潮
- 外で過ごしやすい時期(春と秋)
- メジャーな釣り場
- 釣果情報(SNS、YouTube、釣りメディア各種)
条件が重なれば重なるほど、釣り場が混雑します。
混雑を避けるには、上記の条件がなるべく重ならないような場所と日時で釣行計画を立てたほうがいいです。
※「平日」「大潮以外の潮回り(中潮、小潮、長潮、若潮)」の日は比較的釣り場が空いてます。
▼特に混雑する可能性大・その1
「釣果情報(SNS、YouTube、釣りメディア各種)」が挙げられます。
- 最近、TwitterなどのSNSで釣り場の釣果写真が投稿されていて、いいねやRT(リツイート)が多い場合。
- 最近、YouTubeで釣り場の釣行動画が投稿されていて、再生数が多い場合。
「〇〇で沢山釣れました!」「〇〇で爆釣!」「〇〇で△△が入れ食い!」といった内容は注目が集まり、シェアされやすいです。
SNSやYouTubeの釣果情報を参考にする人は、かなり多いと思われます。
スマホが普及した現在では、SNSやYouTubeで紹介された釣り場に人が集中する現象が起こりやすい状況といえます。
▼特に混雑する可能性大・その2
「連休中」が挙げられます。
人口が多い都市部、例えば東京都内・近郊にあるメジャーな釣り場の場合、ゴールデンウィークやシルバーウィークといった大型連休中は非常に混みます。
釣り場はもちろん、駐車場も道路もトイレも売店も混雑します。
もしGWなどの連休中に釣りに行く場合、何をするにしても行列待ちで、とにかく時間がかかることを覚悟したほうがいいです。
釣り場までやってきたけど、どこも空いてなくて、しばらく待っても空きが出る気配がなく、結局釣りしないまま帰ってきた、なんてこともありえます。
なんとか釣りができる場合でも、後からやってきた親子やグループが無理やり隣に入り込んで釣りを始めてしまうこともよくあります。
2. 釣り場でのトラブル、ネガティブな内容が書かれているか
TwitterなどのSNSやグーグルマップのクチコミに、釣り場に行った方の感想が書かれている場合があります。
検索して調べてみるといいです。
▼SNSで検索するときのキーワードの例
「釣り場名 マナー」「釣り場名 ゴミ」「釣り場名 常連」
▼グーグルマップのクチコミで検索(フィルタ条件)するときのキーワードの例
「マナー」「ゴミ」「常連」
チェックすべきは以下の点。
- マナーの悪い釣り人
- 釣り場の汚れやゴミ
- 車上荒らし
「釣り場が汚い」とか「常連に嫌がらせをされた」といった内容がいくつも書かれている場合、その釣り場は避けたほうがいいでしょう。※特に子供を連れて釣りをする場合。
マナーの悪い釣り人
釣り場には自分勝手な釣り人がいたりします。
例えば「割り込み」「集団での場所取り行為」といったものです。
釣り場には常連と呼ばれる人がいたりします。
常連の中には、我が物顔で自分勝手な行動をとる迷惑な人物がいたりするので要注意。
こちらも参照。
⇒楽しい釣りが台無しに…釣り場の困った人物と対処法
釣り場の汚れやゴミ
釣り場の中には、柵や地面がコマセ汚れで酷かったり、針のついた仕掛けやタバコの吸い殻などのゴミがあちこちに捨てられていたりします。
酷い釣り場だと、釣り人がその辺に用を足していたりします。
汚れやゴミが酷い釣り場は、特に子供を連れて行くのはおすすめしません。
車上荒らし
釣り場の中には、車上荒らしが毎年起こってるようなところがあります。
車で釣りに行く方は要注意。
3. 釣り禁止・立ち入り禁止の場所ではないか
少し話がそれますが、これも釣り場選びの際に必ずチェックしたいポイントです。
インターネットや本・雑誌で紹介されてる釣り場ですが、現在では釣りができなくなっている場合があります。
最近では新型コロナの流行により、釣りをする人が増えました。
その結果、釣り場のゴミやトラブルが増え、それに迷惑した人たちによって釣り禁止となった場所が増えました。
特に漁港は、今は釣り禁止になっている場所がほとんどだと思ったほうがいいです。
こちらも参照。
⇒釣りができない場所、法律で禁止されていること
釣り場内のチェックポイント
良さそうな釣り場が見つかったら、以下の4つの項目もチェック。
釣りができる時間
海釣り施設の場合、ホームページ(ウェブサイト)などで利用できる時間を確認しておくこと。
営業時間は季節によって変わってる場合があります。
また、釣り場整備などの理由で、釣りができない日が告知されていることがあります。
駐車場の有無
海釣り施設や公園の場合、大抵は有料駐車場が近くにあるのでそこに停めるように。
車を止められそうな場所が無い場合、他の釣り場を検討してください。
広い駐車場でも、時期によっては朝の時間帯で満車状態になっていることがあるので注意(特にハイシーズンの土日)。
くれぐれも人の迷惑になる場所に車を止めないように。
交通の邪魔になるところに駐車されて迷惑した人達とトラブルになるからです。
そのトラブルが元で、釣り禁止にまで発展する場合があります。
トイレの有無
海釣り施設や公園として整備されたところ以外では、近くにトイレが無いことがあります。
トイレが無い場所で釣りをする場合、ホームセンターやカー用品店で売ってる「携帯トイレ」を持参しましょう。
売店の有無(有れば営業時間も)
海釣り施設の中には売店や自販機があります。
そこで釣りの仕掛けやエサ、飲食物などを買うことができます。
売って無い場合は、釣りエサや飲食物などを忘れずに用意しましょう。
のどが渇いたとき自販機が近くにあると便利です。
ただ、釣り場が混雑する日は事前にコンビニなどで買っておいたほうがいいです。
自販機の補充が追いついておらず、ほとんど売り切れ状態になっていることがあるからです。
天気と潮周りの調べ方
天気と潮周りを調べるのにおすすめなサービスを2つ紹介します。
タイドグラフ BI(スマホアプリ)
潮位や、天気、気温、風速などの気象情報が、全国各地の釣り場ごとにチェックすることができます。
▼ダウンロードはこちらから
無料版だと、見られるのは当月の分だけ。来月の分は来月にならないと見ることができません。
有料版にしないと来月の釣行計画を立てたい場合は不便ですが、その点を差し引いても十分使えるアプリです。
海の安全情報(ウェブサイト)
全国各地にある灯台やライブカメラなどで観測した風速などの気象・海象情報を知ることができます。
ウェザーニュースなどの天気予報サイトでも風速を知ることができます。
しかし、実際の釣り場(沿岸)の風速と大分ズレがあったりします。
普段よく見る天気予報で「この風速なら釣りができるな」と思って釣り場に来てみたら、かなりの強風で釣りをするのは厳しい状況だった、というのはよくあります。
釣り場の風速をなるべく正確に知りたい場合は、上記の「海の安全情報」や「アメダス」を利用しましょう。
▼快適に釣りができる風速
管理人の場合、風速3mぐらいまでだと思ってます。
風速4~5mで風が強く感じ、7mぐらいでそろそろ撤収といった感じです。※岸釣りの場合
ちなみに釣り場と風向きによっては、風速10m近くでも釣りができる場合もあります。
終わりに——少しでも混雑をさけて快適に過ごすには
最後に2つ、管理人が思うことを。
先を読むこと
ここまで読んだ方の中には「混雑する日なら、早く起きて場所取りをすれば釣りができるのでは」と思うかもしれません。
人の多い地域でメジャーな釣り場の場合、ハイシーズンの土日であれば早朝の3~4時頃の時点で満員だったり行列ができてるとかザラだったりします。
結局、みんな同じことを考えてるわけです。
「混雑するなら早く釣り場に着いて場所取りをしよう」と。
一手先を読むレベルだと、競争になり、疲れます。
人の多い地域で少しでも快適に釣りをするなら、人の二手三手先を読むぐらいの気持ちが必要だと思います。
お金のかからない釣り場では難しい
なんにも釣れないような場所でもない限り、お金のかからない釣り場は、やはり混雑しやすいです。
特に週末のメジャーな無料釣り場は、どうしても混みます。
また、お金のかからない釣り場では、マナーの良くない人を見かけることが多い傾向にあると思っています。
例えば賃貸。
賃貸は、家賃に比例して住民のモラル(民度)が変わる傾向にあるといわれます。
賃貸のような傾向が、釣り場でも表れている。管理人はそう感じています。
もうひとつ例として、GoToトラベル。
キャンペーン中は宿泊施設が安く利用できたため、高級なホテルや旅館でも格安で泊まることができました。
その結果、宿泊施設ではお客に起因するトラブルが増えました。
詳しくは以下を参照(外部)。
お金のかからない釣り場では安さを求める層が集まりやすいため、そこで快適な釣りを求めるのは、やはり限界があると思います。