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釣り人とSNS依存~なぜ問題行為を続ける釣り人が後を絶たないのか?スマホ社会が生み出した歪んだ動機

今まで、思わず眉をひそめたくなるような、そんな行動をしてる釣り人を見かけたり出会ったりしたことはありませんか?

その行動の背景には、SNSが関わっているかもしれません。

この記事は、釣り場などで問題行為を続けてる釣り人とSNSの関係性について焦点を当てた内容です。

SNSで見かける釣り場での問題行為

立ち入り禁止での釣り

(もう知ってると思いますが)立ち入り禁止の場所に勝手に入ると、警察に捕まったり法律で罰せられることがあります。

【2021年版】釣りができない場所、法律で禁止されていること

 

釣り人が立ち入り禁止の場所で釣りをするという問題は、昔からありました。

ただ、最近だと立ち入り禁止の場所で釣った魚の写真をSNSにアップする行為が目立つようになりました。

 

こちらの画像は千葉県浦安市にある海岸エリアです。浦安といえばディズニーランドが有名ですね。

ここ一帯、ほとんどの場所が事実上釣りができません。

※一部釣りが可能な場所もありますが、護岸には柵と消波ブロック(テトラポッド)が手前からかなり沖まで入っているため、釣り方が限られる。

 

護岸を乗り越える行為は禁止されています。

日の出地区三番瀬周辺、港地区、千鳥地区、舞浜地区は立ち入り禁止です。

日の出地区三番瀬における釣りなどの行為について|浦安市公式サイト

上記の通り、釣りができない・立ち入り禁止の場所ですが、SNSで釣果をアップする人が増えるようになりました。

 

 

中には立ち入り禁止にも関わらずYouTubeに動画をアップするものも……

 

警察が見回り・声かけをしている様子。

 

Twitterなどで「浦安 シーバス」「電波塔 シーバス」「ディズニー裏 シーバス」といった感じで検索すると、釣果写真などが出てきます。

 

釣り専用SNS「ANGLERS(アングラーズ)」でも、浦安エリアの釣果が沢山アップされていたようです。

そういった状況に対して、2020年頃、該当エリアの釣果登録を禁止にするといった対応をされています。

詳細はこちら↓
釣り禁止エリア設定と釣り禁止処分について – アングラーズ

魚を必要以上に釣る・粗末にする行為

釣った魚をどうするか?に明確なルールはありません。

しいて言うなら、魚は食べる分だけ。持ち帰らないならすぐ逃がす。といった考え方が一般的だと思います。

 

2019年8月頃に起きた出来事です。

大阪湾にある武庫川一文字という沖提で、50匹以上のクロダイ・チヌを堤防に並べた写真をTwitterにアップした人がいました。

それを見た人が、釣った魚どうするんですか?と訊ねました。

クロダイの写真をアップした人は「全部リリースする」と発言しました。

 

真夏の堤防に並べられた魚をリリース……?(写真は8月頃に撮影)

 

この後の発言のマズさもあり、その人物のアカウントは炎上しました。

 

炎上の発端となったツイートのURL(今は削除されてて見ることはできません)
https://twitter.com/knkisyuturi/status/1164477499721392128

Googleで「ツイートのURL」か「永易流紀州釣り チヌ 炎上」などで検索すると、当時の画像などが見られます。

 

少し話が変わりますが、日本釣振興会では釣り場の魚を増やすために放流活動をしています。

魚はクロダイ、カサゴ、ヒラメなど。毎年、全国各地で放流活動を行っています。※以下いくつか活動内容を紹介。

 

カサゴの稚魚を放流している様子。
放流実施報告 2020年 東京都 若洲沖 – 日本釣振興会

 

クロダイ、カサゴ、キジハタの稚魚を放流している様子。
放流実施報告 2020年 大阪府 岸和田他5か所 – 日本釣振興会

 

マコガレイの稚魚を放流している様子。
放流実施報告 2019年 兵庫県 – 日本釣振興会

 

放流活動の原資は、主に募金や会費です。

 

ちなみに管理人も日本釣振興会の会員です。

 

日本釣振興会では、いつまでも釣りが楽しめるように放流活動を行っています。

放流活動は、釣りを大切に考えている人達の善意で成り立っています。

その一方で、SNSでは、魚や釣り場の環境に関心が無いような、残念な釣り人を見かけることがあります。

 

 

※6月中旬の日中の堤防は、手で触れるとちょっと熱く感じる温度になります。そんなところに小さな魚を置いたら……?

SNSは承認欲求を増幅させる装置

Twitter、Instagram、Facebook…

これらのサービスは企業が運営しています。

運営を維持していくためには、お金が必要になります。(例えば社員の給料とか)

では、SNSを運営している会社は、その必要なお金を一体どこから得ているのか?

 

答えは「広告」です。

SNSの利用者がより多くのページを見たり、より長い時間利用するほど、広告収益が増える仕組みになっています。

そのため、SNSを長時間使わせるために様々な「仕掛け」が施されています。

そのひとつが「いいね」。

認められたい。仲間が欲しい。こうした人間の欲求をうまく利用して、SNSに依存させる。

どれだけSNSに依存させるかが、SNSを運営している会社の仕事なわけです。

 

「こいつはスロットマシンなんです」。
インタビュー開始から間もなく、ハリスは自分のスマートフォンを持ち上げてそう言う。

「SNS」がどうしてもやめられない2つの理由 「依存症ビジネス」の巧妙すぎる手口 | 東洋経済オンライン

自分をコントロールできなくなる

SNSにハマってしまうと、やがて「いいね」といった他人からの反応欲しさに、自分の言動がコントロールできなくなってしまいます。

他にやらなければならないことがあるのに、「いいね」を優先した行動をとってしまう。

社会人として正しい判断ができず、「いいね」を優先した行動をとってしまう。

 

飲食店のアルバイトが勤務中に悪ふざけをして、その様子をSNSにアップして騒ぎになった事件。

SNSに依存してしまい、自分の言動がコントロールできなくなってしまった結果といえます。

 

(そういえばバカッターやバカ発見器という言葉が生まれてから久しいですね)

 

釣りの世界でも同様の現象が起こっています。

「いいね」のために、立ち入り禁止・釣り禁止の場所で魚を釣る。

「いいね」のために、必要以上に魚を釣りあげて地べたに沢山並べて写真を撮る。

といった具合に。

自浄作用が無くなる

SNSは、人間の「認められたい」「仲間が欲しい」という欲求をうまく利用し、依存させます。

「認められたい」「仲間が欲しい」欲求が強い人は、馴れ合いを求めます。

褒められる、ただひたすら肯定してくれる、そんな世界を求めてます。

 

「認められたい」「仲間が欲しい」欲求が強い人は、「いいね」といった数字に執着するようになります。

いいねが少なかったり、フォロワーが減ったりすることにストレスを感じるようになります。

その結果、いいねが付かなくなる・フォロワーが減るような言動を避けるようになります

 

例えば、フォロワーのマナー・モラルの無い行為に対して何も言わない、なあなあで済ませる。

SNSを眺めていると、立ち入り禁止での釣りが肯定されてるような空気を感じることがあるでしょう。

それは「いいね」といった数字に執着している釣り人が、お互いに引き寄せられた結果といえます。

SNSでは、そういった自浄作用の無いコミュニティができやすいです。

承認欲求に取りつかれた釣り人と関わった場合、どうなる?

知り合いになった釣り人がSNSを利用していて、且つ承認欲求の強い人物だった場合、こちらに迷惑をかけてくることがあります。

例えば、以下のような感じです。

  • 立ち入り禁止の場所で一緒に釣りをしようと誘ってくる。
  • 危険な場所・危険な条件で釣りをしようと誘ってくる。(例えば、台風上陸目前のときとか、海難事故が多発してる場所での釣りとか)
  • 一緒に釣りに行ったとき、こちらの姿を撮って勝手にSNSにアップしてしまう。
  • 内緒で教えた釣り場のポイントをSNSで公開してしまう。

 

こういったことをする動機は、やはりSNSで認められたい、「いいね」が欲しいためです。

  • 周りにすごいと思われたい。
  • 周りに度胸があると思われたい。
  • 周りに友達がいると思われたい。
  • 周りに色々知ってると思われたい。

 

承認欲求の強い釣り人は、SNSのために周りの人を利用することがあります。

彼らには相手の都合や立場を考えられない傾向があります。

SNSのための5つの合言葉 | 明治学院大学

 

「そんなSNSなんかに依存してるような奴と関わって、嫌な思いをするのはゴメンだなー」

そう思った方に、承認欲求に取りつかれた釣り人の見分け方を教えます。

 

本当に釣りが好きなら、わざわざそんなことするか?という視点で見れば判断がつきやすいです。

 

相手の言動を見ているうちに、

「釣りが好きだからしている、というより『いいね』のために釣りをしているのでは?」

と感じることが多ければ、その相手とは距離を置いたほうがいいかもしれません。

 

※釣りのことはよく分からないから、いまいちイメージがわかない場合は、あなたが大切にしているものに置き換えてみてください(釣り→〇〇)。多少イメージしやすくなるかな、と思います。

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