この記事は、これから親子で海釣りを始める方に向けた内容となっています。
釣り場では、楽しいことばかりではなく、危ない目にあうこともあります。
ケガや水難事故、一歩間違えれば取り返しのつかない事も起こります。
大切なお子さんから思いがけない事故を防ぐためには、どんなことに注意すればいいのか?管理人の考えをまとめました。
子供から目を離さない、常に付き添う
子供にとって釣り場は最高のアトラクションです。
目に映るものすべて新鮮で興味深いもの。
好奇心いっぱいの子供たちは、気になればあっちこっちいってしまいます。
釣り場では周りに注意しながら動かないと、ケガをしてしまいます。滑って転んだり、他人に釣り針を引っかけられたり…。
保護者の方は、小さなお子さんと釣りをするときは、必ず常に付き添ってあげること。
必ずライフジャケットを着ける
子供は、泳いでいる魚を見たくて海をのぞこうとしたりします。
堤防や漁港など、柵のない釣り場では、ライフジャケットを必ず着けさせること。
また、柵がある釣り場でも、子供がよじ登れるようなら海に落ちてしまう危険があるので注意してください。
釣り場の柵が、クーラーボックスなどを踏み台にすれば子供でも登れる高さであれば、目を離している間に子供が柵を登って海に落ちる危険があります。
※海釣り施設の中には、無料でライフジャケットを貸してくれるところもあります。
魚が釣れた時は「むやみやたらと魚に触らない」こと
釣りあげた魚を不用意に触るとケガをします。
ケガの原因には2つあります。1つ目は「釣り針」、2つ目は「魚」です。
1つ目は、手に持った魚が暴れて、魚についてる釣り針が指に刺さってしまうケース。
2つ目は、トゲや鋭い歯をもった魚、毒針のある魚にやられるケース。
小さなお子さんは魚をグッと手でつかもうとします。
魚のトゲが刺さってケガをするのはもちろん、リリースサイズの小さな魚だとギュッと握られたら死んでしまいます。
保護者の方は、魚が釣れたときの扱い方をしっかり教えてあげるようにしてください。
釣れた魚を持ち帰らない場合、乱暴に扱わず、やさしく逃してあげるように教えてあげましょう。
【毒針を持つ魚・ケガをする魚を知るのに参考となる記事】
・素手で触ってはいけない——海で釣れる危険な魚・生き物と対処法
夏場は熱中症に注意
子供は大人と違って体が小さく、熱中症になりやすいとされます。
夏場、釣りをしている途中で、子供の様子がいつもと違う場合は要注意。例えば「いつもより元気が無い」「しゃべることが少なくなってきた」など。
そうなったら、子供を連れて速やかに日陰・涼しい場所に移動しましょう。
夏の釣りでは、こまめに日陰で休憩を取らせる、冷たいドリンクを飲ませるようにして、子供の熱中症を防ぎましょう。
また、熱中症を防ぐには、直射日光を防ぐ格好をするのも効果的です。
夏場の服装について興味のある方は、スポーツ・アウトドア系の服装を扱っているお店にいってみることをおすすめします。
春ごろから、熱中症・紫外線を防ぐのに役立つ様々なウェアが売り場に並ぶようになります。
【熱中症を防ぐのに参考となる記事】
知らない人に子供を任せない
釣り場では、いきなり声をかけてきて釣りを教えてくれる人物に出会うことがあります。
ポイントや仕掛けなどあれこれ教えてくれるので、まだ右も左もわからない釣り初心者の目には「この人はいい人だ」と頼りになる人に映るでしょう。
ただ、そういった人の中には、日ごろの素行が悪い人物がいます。
- ゴミをポイ捨て。針のついた仕掛けもポイ捨て。
- お気に入りのポイントに人がいると、その人に対して嫌がらせをしてくる。
- 釣った魚を地面に捨てて放置する。生きた魚を地面に放り投げたり叩きつけて遊ぶ。
- 人のものを盗む。釣りエサや仕掛けなど。
- 用を足すとき、トイレではなくその辺で済ませる。
釣り場では、仕事や家庭をもつ真っ当な社会人であれば、まず関わり合うことがないレベルの問題人物がいたりします。
もし、そのような問題人物に大切な我が子の面倒を任せてしまうと、どうなるか?
そう。察しの通り、子供が問題人物のマネをしてしまう恐れがあります。
親子で釣りをされる方の中には、知らない人に我が子の面倒を任せてしまうことがあります。
例えば、仕事疲れで子供の面倒を見るのが億劫なお父さんが、初対面なのに釣りのことを色々教えてくれる人物に「これ幸い」と子供の面倒に任せてしまう。
お父さんの気持ちはわかります。ただ、子供の面倒を任せた相手が上記のような問題人物だった場合、余計なことを覚えてしまう恐れがあります。
最後に
釣り場で注意することはケガや事故もそうですが、迷惑な人物にも警戒しなければなりません。
先ほど書いたように、子供が問題人物のマネをしてしまう恐れがあるからです。
ただ、個人的には、子供がきちんとした教育を受けていれば、マナーやモラルのない人物の悪影響を受ける心配は少ないと思います。
親や周りの人達から、きちんと教育を受けている子供であれば、問題人物からあれこれ吹き込まれても「ちょっとおかしいぞ?」と疑問に思うことができるからです。
逆に、きちんとした教育を受けられずにいる子供の場合だと、マナーやモラルのない人物の悪影響を受ける可能性が高いです。
親や周りの人達を通じて、物事の良し悪しを学ぶ機会に恵まれていないため、やって良いことと悪いことの区別ができないからです。
自分の頭で考えて判断することができないため、他人の言動を鵜呑みにしてしまいやすいです。
小さなお子さんといっしょに海釣りをする場合、保護者の方が1人だけだと、常に気を使わなければならないので結構大変だと思います。なるべく頼れる人とグループで釣りにいくことをおすすめします。
以上、子供といっしょに釣りをする際は、「安全」と「教育」について、大人の方がしっかりとフォローしてあげてください。