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ちょい投げ釣り

更新日: 2017年9月4日

海釣りの代表的なスタイルのひとつ「ちょい投げ」について。

本格的な投げ釣りのように長くて重いタックルを力一杯振って遠投するようなことはないので、子どもや女性の方でも大丈夫。海釣り初心者でも気軽に始めることができます。

釣れる魚

ちょい投げで釣れる主な魚たち。

名称 画像
アイナメ
(アブラメ)
アナゴ
イシモチ
(ニベ)
カサゴ
(ガシラ、アラカブ)
カレイ
カワハギ
(ハゲ)
キュウセン
(ベラ)
ギマ
シロギス
スズキ
(セイゴ、フッコ)
ネズミゴチ
(メゴチ)
ハゼ


ちょい投げで釣れたマハゼ。


シロギス。このサイズはピンギスと呼ばれます。


セイゴ(スズキの幼魚)。

必要なもの

まずタックル(竿・リール・ライン)ですが、ちょい投げタックルには特に決まったものはありません。

要は、仕掛けを投げることができればいいので、大抵のリール竿ならちょい投げ釣りに使えます。※流用できるタックルについて詳しくは後述。

以前、他の釣りをしてて、すでに竿とリールを持っているのであれば、それを使うことができるでしょう。手持ちのタックルでお手軽に楽しむことができるのがちょい投げのメリットです。

これからちょい投げ用タックルを揃えたいといった方は、以下のスペックを参考に揃えてみてください。サビキ釣りや探り釣り(穴釣り)などにも使うことができます。

竿

投げ竿、短いタイプのもの。

長さ 2~3m程度
錘(オモリ)負荷 10~15号

まず「長さ」についてですが、竿が長ければ、仕掛けをより遠くに投げることができます。遠投できれば、そのぶん広範囲に探る(さびく)ことができたり、沖目のポイントを狙いたい場合に有利。

逆に短ければ、軽くて取り回しやすいです。例えば、「竿を持ち続けても手首が疲れにくい」「子供でもキャストしやすい」「堤防のヘチや岩の隙間などを探るのに使いやすい」などのメリットがあります。

次に「錘負荷」ですが、これは投げ竿の場合「竿を振りかぶって投げることができる仕掛けの重さ」を、釣具店で売られてるオモリの号数で表しています。

ブランド別、スペックの条件を満たす品番

ブランド 適合する品番
シマノ 275JX-T
305HX-T
など
ダイワ
プロマリン
など
10-270
15-300
など

※品番の見方

意味
275JX-T [275]長さ2.75m
[JX]10号の錘が投げられる
[T]テレスコピック(振出)
10-270 [10]10号の錘が投げられる
[270]長さ2.7m
305HX-T [305]長さ3.05m
[HX]15号の錘が投げられる
[T]テレスコピック(振出)
15-300 [15]15号の錘が投げられる
[300]長さ3m

リール

ナイロン3号が100~150m程度巻けるスピニングリール。

ブランド 適合する番手
シマノ 2500
C3000 ※
ダイワ 2500 ※

※ナイロン3号を150m巻ける。

入門向けのスピニングリールの中にはラインがすでに巻かれてるものがあるので、最初はそれを選ぶといいでしょう。

ライン

道糸: ナイロン3号。

※流用できるタックル

例えば、シーバスエギング用の竿(シーバスロッド、エギングロッド)、ウキ・サビキ用の磯竿(2~3号)、などが使えます。これらの竿であれば6~10号ぐらいまでのオモリをキャストすることができます。

メバリングアジング用の竿とPEラインを巻いたリールを使えば、2~3号程度の軽めのオモリでもよく飛びます。そしてハゼやキスといった小さな魚のアタリが明確に分かり、魚の引き味を楽しむことができます。※ただし繊細なタックルなので重めの号数が扱えない。3号ぐらいまでの重さが無難。

※釣りが初めての場合

「竿などのスペックの見方がよく分からない」「自分で選ぶのは不安」といった場合は、竿・リール・ラインなどがセットになったものを選ぶといいでしょう。通販サイトで「ちょい投げ セット」で調べると見つかります。


写真は「プロマリン わくわくちょい投げセットDX」。

仕掛け

接続具 スナップサルカン
サルカン(ヨリモドリ)
テンビン

オモリ
A. ジェット天秤
B. 片テンビン+ナス型オモリ
C. 中通しオモリ
※オモリは3~10号あたりを。
ハリス&針 投げ釣り用の市販仕掛け

メインに使うテンビンはジェット天秤がおすすめ。

キャストするとき仕掛けが絡みにくく、水の中で引っ張ると浮き上がりやすい形状なので、仕掛けを回収しようとリールを巻いてる途中で根掛かりしにくいのが特徴。

根掛かりが少ないところであれば、片テンビンとナス型オモリの組み合わせがおすすめです。

仕掛けをさびく(仕掛けをゆっくりと手前に動かして魚を誘う・魚のいるポイントを探る)スタイルに向いています。

根掛かりが多い場所では、中通しオモリに1本針の仕掛けにします。

針とハリスは市販仕掛けのものを使います。釣りたい魚の名前が書かれたパッケージのものを選べばOKです。


ハゼやキス向けの市販仕掛け。

仕掛けは根掛かりで消耗しやすいので、いくつか予備を買っておいた方がいいです。

エサ

アオイソメが一般的。小さいシロギス(ピンギス)狙いの場合はジャリメが有効。ちなみにアオイソメやジャリメのことを虫エサと呼んだりします。

必要な虫エサの量は以下を目安に。(釣行時間は半日、竿1本の場合を想定)

  • 2~3cmぐらいの大きさに切って使う場合は20g程度。
  • 1本掛けの場合は40g以上。

虫エサを買ったらエサ箱やタッパーに移し、釣りの最中はなるべくクーラーボックスの中や日陰に置くようにしましょう。

直射日光が当たる場所に置いておくと、虫エサが暑さで弱って死んだりします。虫エサは生きてるほうが魚の食いが良いので、置く場所には気をつけるようにしましょう。

ちなみにエサが余った場合、タッパーに移して冷蔵庫で保管すれば大抵一週間以上は生きた状態のまま保存することができます。(タッパーは100円ショップの食品コーナーに置いてあるものが使えます)

その他

釣りをするのに最低限そろえておきたいものについて。

海釣りを始めるのに必要な道具

投げ釣りでは魚に針を飲まれやすいので、魚をつかむ道具(メゴチバサミや濡れタオルなど)と針外しは必須です。

魚から針を外すのに必要な道具

魚を持って帰って食べる場合、特に夏場はクーラーボックスと氷や保冷材が必要になります。

魚を持ち帰るのに必要な道具

ポイント

防波堤、漁港、河口付近など。海底が砂泥となっている釣り場。

カケアガリ、船道、所々に根があるポイント。海底に変化のあるところが魚が寄りやすく釣れる確率が高いです。

時間帯

主に日中。

アナゴなど夜行性の魚は夜釣りで狙います。

釣り方

ここでは基本的な流れについて。

1. 針にエサをつける

虫エサの付け方は通し刺しが基本です。

やり方は、まず頭側から針を刺し、針と糸が結んであるところ(チモト)の手前まで針を通したら針先を出します。

そしてエサが真っ直ぐになるように整えます。

最後にタラシの長さを決めて、爪先を押し当てるようにつまんで切ります。


タラシの長さは、キス・ハゼ狙いであれば1~2cm程度。

小さなシロギス(ピンギス)を狙う場合は、タラシ1cm未満(ほとんど無しの状態)にします。


カレイ・アナゴ・スズキ狙いであれば1匹まるごとつけます(1匹掛け)。

2. キャスト

キャストするときは、あまり力まず、ややゆっくりとした動作で投げるようにしましょう。

特に竿のスペック(錘負荷・適合ウエイト)を超えるオモリを投げるとき、ルアー釣りのようなキャストをすると竿が折れてしまうことがあります。穂先が柔らかい磯竿で投げる場合は要注意。

投げた後はリールを巻いてラインを張った状態にします。

※キャストについて色々と注意点があります。下記のページは必ず目を通しておくようにしてください。

キャストするときに気をつけること

3-a. さびく

竿をゆっくりとあおる、またはリールをゆっくりと巻いて仕掛けを少しずつ手前に動かしていきます。こうすることで魚のいるポイントを探っていくことができます。

さびいてる途中で底を引きずっている感じが重たくなった場合、そこはカケアガリ(海底の傾斜・起伏)になっています。魚が集まりやすいポイントなので、少し置き竿にしてみるとよいでしょう。

3-b. 置き竿

文字通り竿を置いてアタリを待つスタイル。

沈み根などが多いポイントでは、さびくとすぐ根掛かりしてしまい仕掛けの消耗が激しくなるので、ポイントに投げ込んだらそのまま置き竿にするのがセオリーです。

砂浜など竿を立てかける場所がない釣り場では竿掛け(三脚タイプ)が必要になります。

4. アタリ

魚のアタリは「ブルブル」「コツコツ」といった感じで手元に伝わります。置き竿にしてるときは竿先がググググッと動いたりします。

アタリがあったら、一呼吸置いてからそーっと竿先を動かしてみます。そのときに「ブルブル」や「グングン」といった魚が掛かっている感触があれば、竿を立てた状態でリールを巻いて魚を寄せていきます。

アワセは特に必要ありません。投げ釣りに関しては基本的に向こうアワセ(自動的に魚が針に掛かった状態になる)になります。

5. 魚を抜き上げる

キスやハゼなど小さな魚であればそのまま抜き上げます。やり方は、魚を手前まで寄せてきたら竿を水平ぐらいの状態にして、魚(仕掛け)が海面の位置になるまでリールを巻いたら、竿を立てながら魚を陸にあげます。

抜き上げるとき、竿を真っ直ぐ立てないように注意してください。特に磯竿やライトゲーム用ルアーロッドだと、穂先が無理な角度で曲がって折れてしまう恐れがあります。

魚が大きい場合は、無理せず玉網を使ってすくうようにしましょう。

玉網(ランディングネット)の選び方についてはこちら

注意点

キャストするときは必ず安全確認を

投げるときは、必ず周りに人がいないか確認すること。

特に、子供と釣りをされる方は気をつけてください。子供は釣りに熱中するあまり安全確認をせずに投げてしまうことがよくあり、釣り場が混んでるときは他人に釣り針をひっかけてケガをさせてしまう事故につながります。

保護者の方は、子供にキャストさせるときは必ず様子を見ることと、安全確認についてきちんと教えるようにしてください。

キャストするときに気をつけること

引きの強い魚に注意

置き竿にした状態で、もし大きな魚・引きの強い魚がかかった場合、竿が海の中へ引っ張られ沈んでいくことになります。

特にエイやサメが釣れる地域では、竿が持ってかれる被害が多いので要注意。

置き竿にするときは、必ず「ロープで竿と柵をしばっておく」「リールのドラグを緩めにしておく」こと。

毒針をもつ魚に注意

ちょい投げで釣れる毒魚は、アカエイ、ゴンズイあたりが多いです。魚のほかに、地域によってはウミケムシも要注意。


アカエイ。尻尾の付け根近くに毒針がある。


ゴンズイ。大きさは10~20cmほど。背ビレと胸ビレに毒針がある。小さくても毒は強く、刺されると激痛なので、素手でつかむのは大変危険。

毒針を持った魚が釣れた場合に備えて、メゴチバサミといった魚をつかむ道具は必ず用意しておきましょう。

また、アカエイが釣れた場合に備えて下記のページも参照してください。

エイが釣れたときの対処法はこちら

関連情報

ちょい投げタックルを揃える

ちょい投げ釣りで釣れる魚

釣り方

  • カテゴリー: 投げ
  • 投稿日: 2015年07月27日